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コンポジットレジンについて

2021年05月23日
[治療の話]

皆様はコンポジットレジンという治療方法はご存じですか?むし歯治療の代表的な治療方法に「コンポジットレジン修復」という治療方法があります。小さなむし歯に適用し、保険が効く白い詰め物のことです。コンポジットレジンについて解説します。

コンポジットレジンとは


コンポジットレジンはプラスチックとセラミックの粒子(フィラー)が混ざった素材のことを指します。小さなむし歯の修復に使用し、臨床では「CR」や「コンポジットレジン修復」と呼ばれています。

適用する症例の幅が広く、天然の歯の色に合わせられる審美性をもっています。操作性もよく、接着システムを併用することによって歯に強く接着することから、臨床では欠かせない治療方法となっています。

コンポジットレジンの適応症例


小さなむし歯治療に用いられますが、摩耗した歯、変色した歯の修復、歯の形態修正、噛む面だけにある銀歯を白くする、歯と詰め物の間の保護として使用されることがあります。

コンポジットレジンのメリット


小さなむし歯なら簡単に治せる
コンポジットレジンは銀歯と違って型を取る必要がなく、手間や時間がかかりません。小さなむし歯ならすぐに治療が終わります。また、症例によって複数の歯を治すことも可能です。

歯の色に合わせられるので、治療の跡があまり目立たない
コンポジットレジンは色の種類が豊富で、使い分けて治療を行います。歯の色に近づけて修復することができます。

保険適用で安価
保険が適用されるので安価で治療が行えます。目安は1本当たり1,500~2,000円ほどです。

補修修復がしやすい
長く使用していると着色したり欠けたりすることがあります。コンポジットレジンは修復補修が必要な部分だけ削って、充填をするだけで修理ができます。

歯を削る量が少ない
むし歯に感染している箇所を削って充填するので、金属の詰め物と比較すると削る量が少なくて済みます。

コンポジットレジンのデメリット


プラスチックが含まれているので変色しやすく、すり減りやすい
セラミックの詰め物と比較すると審美性に劣ります。プラスチックが含まれているので、長期間使用していると変色やすり減ります。

金属やセラミックの詰め物と比較すると強度が弱い
年々コンポジットレジンの強度や耐久性が上がっていますが、金属やセラミックの詰め物と比較すると強度が劣ります。

コンポジットレジンの治療の流れ


コンポジットレジンの治療時間は約15~30分と短い時間で修復ができます。

①むし歯や古くなった詰め物を除去
むし歯に感染している箇所を除去します。また、銀歯や古い詰め物をしている場合はしっかり取り除く必要があります。

②接着システムの塗布とコンポジットレジンの充填
歯とコンポジットレジンを接着するために、接着システムの塗布をします。その後にコンポジットレジンの充填を行います。充填をする際は気泡が入らないようにしっかり詰めます。

③特殊な光て固める
光照射器と呼ばれる特殊な光を放出する機械で、コンポジットレジンを固めます。3~10秒ほど光を当てます。

④かみ合わせの調整・形態修正・研磨
少し高めに詰めているので、かみ合わせの調整を行います。形をキレイに整えて、最後に研磨をして治療が完了です。

コンポジットレジン修復が気になる方は、お気軽にご相談下さい


コンポジットレジン修復は優れた面が多い治療方法です。しかし、適用症例が限られており、むし歯が大きい場合は、銀歯やセラミックの詰め物が適応しています。

コンポジットレジンは日々進化しており、強度や耐久性、審美性が向上しています。コンポジットレジン修復が気になる方は、ぜひデンタルクリニックWHITIAにご相談下さい。