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白い歯（セラミック）の治療について

2021年02月19日
[治療の話]

虫歯が進行し治療が必要になると、歯を削ったり、神経を抜く治療が必要になることがあります。削ってしまった歯は、詰め物や被せ物を入れる処置を行い、歯としての機能を回復させます。

保険治療では被せ物や詰め物が銀歯だったり、不自然な色味のプラスチックになります。

しかし、セラミックという材質を使えば、白さも透明感も本物の歯のようにできます。近年では「白い歯の治療」を求め、セラミック治療を行う方も少なくありません。

そこで、今回はセラミック治療についてお話しします。

セラミックは陶器のことで、本物の歯に近い色味を再現することができます。生体親和性にも優れた素材で、金属アレルギーの心配がありません。

保険の素材とは違い、セラミックには以下の特徴があります。

1.本物の歯と同じように色味を再現し、透明感のある仕上がりになる

保険の材料では歯の透明感を出すことはできません。セラミックでは歯の色味を再現し、美しい仕上がりが可能です。

2.治療後、変色しない
セラミックは陶器のため、変色しにくい素材です。保険の白い材料にはプラスチックが含まれており、変色は避けられません。

3.金属アレルギーの心配がない
オールセラミックなどの治療は金属を使用しないので、金属アレルギーの心配はありません。

4.汚れがつきにくく、虫歯や歯周病のリスクが減る
セラミックは表面がツルツルしており、汚れが付きにくく、虫歯や歯周病のリスクが減ります。

5.保険の材料（プラスチック）と比べ、耐久性が高い
プラスチックよりも陶器の方が丈夫なことから、歯科のセラミックでは保険の材料よりも耐久性が高いです。

オールセラミックインレー
適応症例:詰め物。強度が強く、歯と同じ色味を再現が可能で、変色しにくい素材です。金属アレルギーの心配はありません。

ハイブリッドインレー
適応症例:詰め物。ブラスチックとセラミックを混合した素材です。オールセラミックよりも安価で、粘性を持ち、割れにくいインレーを作ることができます。しかし、プラスチックが混ざっているので、変色は避けられません。

ラミネートベニア

適応症例:前歯。前歯の表面に、付け爪のように人工歯を貼り付ける方法のときに用いる素材です。

ジルコニアセラミッククラウン
適応症例:被せ物。丈夫なジルコニア（人工ダイヤモンド）にセラミックを焼き付けたものを使用しています。ジルコニアを使用しているため、非常に丈夫です。

オールセラミッククラウン
適応症例:被せ物。セラミックで作られており、本物の歯と同じように美しい色味、透明感を出すことができます。変色しにくい素材で、金属アレルギーの心配はありません。

メタルセラミッククラウン
適応症例:被せ物。金属の上にセラミックを組み合わせた被せ物です。見た目と耐久性に優れている素材です。

ホワイトクラウン
適応症例は被せ物です。金属の上にセラミックを合わせた被せ物です。白い色の色味が決められており、自然な色味は再現できませんが、安価で作成することが可能です。

コンプレックスの解消や身だしなみとして選ばれています

先日、当医院に来院された患者様は、お口の中に銀の詰め物が6本、銀歯の被せ物が3本、白いプラスチックの前歯が2本ありました。その患者様は、見た目がコンプレックスで悩まれていました。

そこで、思い切って全部白くすることを提案し、治療をすることに。治療はやり直しになってしまうので、時間も費用もかかりました。しかし、治療後とても喜んでもらえ、よく笑顔を見せるようになったのです。

ご本人様からは「せっかく白くなった歯を大切にしたい」と歯磨きや定期チェックにもしっかり取り組まれるようになりました。

これまで白い歯をご希望される患者様は、女性が多かったのですが、近年では「身だしなみ」として男性の方も増えています。

皆様も、治療した歯を自然な白さにしてみませんか？